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財政危機になると・・

今年に入ってからアベノミクスなる言葉をよく耳にします。

円安は、輸出をしている弊社にとってありがたいことです。

でも、海外とのビジネスをしていると思わぬことが起こるのです。

1月パリでの見本市での受注品をイタリアへ出荷しました。

初めてのお客様なので、あるサービスをしようとしたのですが、これが裏目に出たのです。

見本市で契約した通り、送料込の商品代金を振り込んでいただいたので、船便のところ弊社負担にて航空便で送ろうとしたのです。

送る前に 「できるだけ早くお店にお届けしたいので、航空便で商品を送ります。費用は弊社にて負担します。」 とのメールを出しました。

「いや、それはありがたい。日本人は気が利いているね。」 と返信が来るかと思いきや、「何故?どうーゆーこと??契約通り船便で早く送って!」というメールが届きました。

「ちょっとでも早く売ってもらおうと思っただけです。それ以外何物でもありません。」 と 再返信して航空便でイタリア・フィレンッエへ送ったのです。

そして4日後・・・目を疑うようなメールが届きました。

配送した業者から多額の税金を要求されたとのこと。

その額、今回の売買金額の半分。

何故こんなに税金が高くなっているのか添付された税金の明細を見ると、これまた驚くべき計算式が書かれていました。

国際取引では、商品に輸入関税がかかり、その関税率は国によって違うのですが、イタリアはタオルの場合12%の関税となります。

今回の商品代はCRFといって送料込の契約だったのですが、輸送業者はさらに勝手に送料を付け加えていたのです。

そして、関税をかけたコストに対して、さらに付加価値税(消費税みたいなもの)を21%かけて弊社の得意先に請求したのでした。

輸入関税=(送料含んだ商品代+勝手につけた送料)×0.12 と 付加価値税=(送料含んだ商品代+勝手につけた送料+輸入関税)×0.21 の合計が商品代の約半分になっていました。

理不尽極まりない手口に、さすがに輸送業者へクレームをつけることに。

税金をかけた上にさらに税金をかけることも信じがたいですが、書類を改ざんし課税することもびっくりです。

イタリアの得意先は、今回のことを予想し、船便にこだわったのかもしれません。

イタリアの財政危機、本物です。

コメント一覧

  1. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございます。
    今回のクレームに対して、先方が間違いを認め、税金の還付をしてくれることになりました。
    ただご指摘の通り、課税強化をする国には、貿易しづらくなっています。

  2. とくめえ より:

    TPPの枠組みの中に入ると、結果として、TPPの枠組みに入ってない、ユーロ圏や西アジア圏との貿易は相対的にやりにくくなり、イタリアに限らず、今回のブログのようなウソのような本当の話がなるのでしょうね。

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