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作り直せ!

「全部燃やして、一から作り直せ!」

ロンドン五輪米国代表団が開会式で着用するブレザーやベレー帽などユニフォーム一式が中国製であることがわかり、米国内で反発が強まっています。

背景にあるのは、米国内の雇用の悪化で、製造業の空洞化がさらに進んでいるとのこと。

もともと合理的な消費国家であるアメリカがいまさら何を言っているの?と思いましたが、なりふり構わず安価な国からの過度の調達にガマンできない状況なのでしょう。

「作り直せ!」 という言葉から、感情が伝わってきます。

先日東京・銀座三越で2日間販売応援をしてきました。

多くのお客様からあたたかいお言葉をいただき、とても励みになりました。

「今治タオルって、いいですよね!」

「一度使ってみたかったのよ。」

「応援しています。」

今治タオルの好印象は加速度的に広まっている感じです。

それは逆にお客様の信頼を裏切ってはいけない気持ちにもなるのです。

私達も、お客様の要望に応えていないタオルが出来上がった時に 「作り直せ!」 と発する時があります。

このままではお客様にお届けできないと判断するのです。

陶芸家の方は、出来上がった自分の作品が気に入らなかった時に、作品を破壊します。

ひとつひとつ鋭い目で見わけ、気に入らなかったら石にぶつけて割っていくのです。

寡黙に、焼き物の破壊される音だけが現場に響きます。

私が若い時にそのシーンを見た時、『もったいない』と思う気持ちがあふれていたのですが、今はよく理解できます。

またその姿は職人としてカッコよく見えますが、その気持ちは断腸の思いでしょう。

タオルの場合、石にぶつけても破壊できないジレンマはありますが・・。

「作り直せ!」

この言葉の裏にあるのは、処分しないモノを作らなければならないということです。

コメント一覧

  1. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございます。
    作り手の納得とお客様の納得が表裏一体になるようにしたいものです。

  2. taq1956 より:

    おはようございます。
    納得のいく物を作っていくのは難しいものですね。
    でも、長く愛着を持って使い続けることができる物は、これから必要だと思います。

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