あるゴールデンウィーク | 七福タオル株式会社

2012/04/20| 七福萬来

あるゴールデンウィーク

・・・今年のゴールデンウィークって何連休なんだろう？・・・

カレンダーを見ながら、いまさらながら休みの日をチェックしました。

・・・どこか行こうかな？でもどこもいっぱいだろうなぁ～。・・・

ぼんやりとしながら、ある事を思い出していました。

ある年のゴールデンウィークに思い立ったように、「スペースワールド（北九州市）に行こう！」　といい、家族で車に乗り込んだのです。

日帰りのつもりでいましたが、遅くなったので福岡市内のホテルに問い合わせをしてみました。

「すみません。今日宿泊の空きってありますか？」

あちこち電話した後、あるホテルに空きがあったのですが、宿泊代金が４万円とあっさりと言われ、こちらもあっさりとあきらめました。

「まさか期待を持たして日帰りしないよね。」という重い空気が車中にあり、別なホテルに電話することに。

今度は以前１度だけ宿泊したことのある外資系の高級ホテルです。

すごく高い料金を言われるのを覚悟し、名前を伏せての電話です。

「あのぉ～すみません。今日の宿泊って空きありますか？・・本当は宿泊する予定でなかったのですが、帰れなくなって・・そうなんです。四国からの旅の者で、はい、１年前ぐらいに一度だけ宿泊したことがあって、今日は家族なんですが・・、どうせならおたくのホテルに家族で泊まりたいなぁ～って感じなんです。」

下手に出ながら話していると、電話口のオペレーターからの言葉に耳を疑ってしまいました。

「失礼ですが、河北様でしょうか？・・・そうですよね！よかった！その節はご宿泊いただきありがとうございました。お部屋ご用意させていただきます。」

「えっ！用意してくれる？・・でもどうして私の名前がわかったんですか？」

「河北様のお話を聞きながらパソコンで絞り込んでいたんです。当ホテルを再びお選びいただき感謝します。」

名前をズバリ言いあてられると、少々高くてもいいという気持ちになります。

「で、宿泊代はいくらでしょうか？」

「本日は、３万２千円になりますが、よろしいでしょうか？」

「あと１時間で到着しますので、よろしくお願いします。」

あの時高く感じなかったのは、比較できるものがあったからだけでなく、オペレーター（ホテル）の気づかいだったのでしょう。

・・・あのホテルにもう一度泊まってみようかな？・・・

しばらくカレンダーを眺めていた私でした。