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クリスマスプレゼント


DSC03481-1.jpg小さな物語をひとつ。

恋人がいないコウイチは、12月23日の夜を一人自分の部屋で過ごしています。

コウイチは、想いを寄せている女性(ひと)がいますが、しゃべったことがありません。

「あ~あ。明日はイブだというのに・・今年も一人か・・あの娘(こ)って彼氏いるのかなぁ?・・あの娘(こ)とデートしたいなぁ~。」

自分の部屋の窓を開けると、満天の星空が広がっています。

「神様お願いです!明日、アタックします!あの娘(こ)とデートできますように!」

すると、夜空に一筋の流れ星が・・。

翌日、コウイチは彼女がバイトしている喫茶店へ行きます。

緊張しまくりのコウイチは、ホットココアを注文し、こっそりと仕掛けをしました。

タオルハンカチを店のカウンター近くに落としておいたのです。

「これ、落としていますよ。」

案の定彼女は、タオルハンカチを拾い上げコウイチに渡しました。

「ありがとうございます。このタオルハンカチとても大事にしていたんです。お礼をしたいので今晩ご都合いかがでしょうか?」

古典的なテクニックというか、みえみえというか、でもコウイチにとって必死です。

「えっ!そんな、大げさな・・でも、いいんですか?私も実はあなたの事が・・。」

「うそ?ホントに?ええっ!」

彼女の手を思わず握ったところで、コウイチは目を覚ましました。

「なんだよ!夢かよ。ちぇっ!そんなにうまくいくわけないもんな。」

まんじりともしない夜が明け、いよいよクリスマスイブの日、夢と同じようにアタックです。

喫茶店に行き、ホットココアを注文したのですが、仕込みのタオルハンカチを落としたところを見つかってしまいました。

・・・しまった!落としているところ見られてしまった!なんてオレってドジなんだろう。・・・

しかたがないので、自分でタオルハンカチを拾おうとしたら、彼女から声をかけてきました。

「あれぇ、それイッソ・エッコのタオルハンカチじゃないですか?わたし好きなんです。」

「えっ!・・そうなんですか?オレの知り合いがこのタオル作っているんですよ。結構お茶目な男でね。」

「へぇ~。すご~い。イッソ・エッコってカワイイタオルいっぱいあるんですよね。欲し~い。」

「・・・も・もしよかったら、今度一緒にイッソ・エッコのショップに行きませんか?店長よく知っているし。」

「ホント?うれしい。行きたいわ。・・・じゃあ今晩いかがですか?」

「今晩って・・マジですか!・・もちろん喜んで。・・え~と、待ち合わせどこにしますか?」

「フフフ・・夢の中で待ってるわ。」

「ん?夢の中って?」

話を聞いてみると、彼女もコウイチの事が気になっていて、夢の中でいつもデートしていたとのこと。

イブの日、夢でつながった、夢のようなお話でした。

メリークリスマス!

コメント一覧

  1. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございました。
    いつもとは趣向の違うブログにしてみました。
    うまく伝わらないのでないかと心配していましたが、卓朗君のコメントに救われました。
    感謝です。

  2. 古屋卓朗 より:

    ご無沙汰しております。
    ロマンチックな星新一っぽくて面白かったです!

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