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小間物屋政談みたいな

小渕経済産業大臣が辞任した。松島法務大臣も配ったうちわが問題になっているとのこと。

世間は、重箱の隅をつつき過ぎるような気がします。

確かにデジタル的なところは指摘されている通りなのですが、なんか違うような気がするのです。

『小間物屋政談』という落語があります。

主人公の小四郎は、自らが売り物を背負って売り歩く、背負い物売り。

ある時、上方(大阪)まで商いに出かけた道中の箱根山で、身ぐるみはがされ木に縛りつけられている男を発見します。

その男は、江戸一番の小間物屋の主人で若狭屋甚兵衛といい、旅の途中に盗賊にあったとのこと。

やさしい小四郎は、着替えの着物一式と少しばかりのお金、そして自分の名前と住所を書いた紙を甚兵衛に渡して別れます。

甚兵衛は江戸に戻ろうと途中宿屋に宿泊しますが、風邪をこじらせ死んでしまう。

宿屋の者が身元を調べようとすると、名前と住所の書かかれた紙が出てきて、この遺体が小四郎のものであると勘違いが始まる。

知らせを聞いて駆けつけた小四郎の大家までも、着ている着物から小四郎であるといい、そのまま甚兵衛の遺体は小四郎として葬儀もあげてしまいます。

葬儀が終わって数週間後のある日、小四郎に留守を頼まれていた大家は小四郎の女房であるおトキに縁談を持ってくる。相手は小四郎のいとこの三五郎。

あわてん坊の大家によってこの縁談がまとまり、婚礼を済ませたあとに、死んだはずの小四郎が帰ってきてしまう。

「幽霊が出たぁ~」と大騒ぎの後、原因を説明されますが、すでに縁談がまとまってしまっているのを引き離すわけにもいかず、結果一人になってしまった小四郎は奉行に訴え出ます。

すると奉行は名裁きをするのです。

「小四郎は死んだことにし、甚兵衛として人生をやり直せ。」

つまり甚兵衛の店、若狭屋の跡取りになりなさい。ということ。

たくさんの奉公人がいる若狭屋の莫大な財産と甚兵衛の若い妻・・しかも絶世の美人 おトシ がついてくる。

「このご恩は一生背負いきれません。」との小四郎に 

「大きなお店の主人になったんだから、もう背負わなくてもいい。」 と奉行のオチ。

現代では考えられない展開ですが、杓子定規に物事の優劣を決めるより、いい方向に向かわせるにはどうすればいいというのが、この落語。

配られたうちわだって、捨てずに使われることを考えれば、役に立っているし、明治座への観劇にしたって見に行った人はお金払っているし、文化振興になっているし。

「次から気をつけろよ!」と注意だけでよかったんじゃないかと思うのです。

ただ小渕優子さんが引責辞任してしまったので、あとは安部総理です。

松島さんが経済産業大臣に、小渕さんが法務大臣に、こんな入れ替え人事発表をしたら面白いけどなぁ~。

コメント一覧

  1. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございます。
    強さとやさしさは比例すると、ある経済学者が言っていました。
    舞台・永田町で 「一見落着!」 というセリフ聞いてみたいですね。

  2. かんかん より:

    昨日の2大臣の辞任はなんか、すっきりしないと感じてる人も多かったはず。ことなかれ主義で、すんなり受け入れることでお茶をにごしたのでしょうか。今の世に一番必要なのは、こんな名奉行!ちょっとだけ溜飲しました。

  3. 河北泰三 より:

    コメント&採用 ありがとうございます。

  4. 安倍晋三 より:

    おっ!それいいね。
    採用

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