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お菊の皿伝説

テレビや映画のダークなキャラクターが、逆にイメージのよいキャラクターとして再登場するケースが増えてきています。

映画 ”スターウォーズ” に出てくるダースべイダー や ”ウルトラマン” に出てくる怪獣たちがいい例です。

私たちの世代になってくると再登場したキャラクター達は、懐かしさが手伝って愛しく見えてしまうのだと思います。

先日立川志の輔さんと春風亭昇太さんと行った姫路城で思わず笑ったことがありました。

まずはネタフリ・・。

姫路城内に ”お菊井” と称した井戸があります。

「これって あの”お菊の皿”の井戸ですか?」との問いにご案内してくれた方は 「一応そう言う事になりますが、真意はわかりません」 とのこと。

ここでワンポイント雑学・・ ”お菊の皿” と言うのは 「播州皿屋敷伝説」のことで、姫路城主の小寺則職(のりもと)を乗っ取ろうとした青山鉄山とその一味の弾四郎の陰謀を暴くべく、お菊はスパイとして青山鉄山の女中としてもぐりこみます。

しかし弾四郎がお菊の美貌に惚れてしまい お菊に言い寄りますが、お菊はそっけなく相手にしません。

ジェラシーに燃えた弾四郎は、小寺家家宝の ”こもがえの具足皿”を一枚隠し、9枚しかないとお菊を責め立て、あげくの果てに切り殺し、井戸に投げ込んでしまいます。

その井戸からは、毎夜 「一枚~、二枚~・・」 とすすり泣きながら数えるお菊の悲しげな声が聞こえてきます。

亡霊となったお菊は、決して十枚までは数えないという有名な怪談噺です。

落語にも ”お菊の皿” という噺があり、こちらの方は少々パロディっぽいストーリーになっていて、志の輔さんも、よく演じています。

見学を終え、城内にあるお土産物屋に行くと、志の輔さん、昇太さんが大笑いし始めました。

そこには、”お菊の皿 せんべい” が売っていたのです。

お土産としてはアリかなと思ったのですが、笑いのポイントはそのせんべいの枚数でした。

“1パック 9枚入” と書かれていたのです。

切りのいい数字10枚でなく、9枚というところがポイントなのです。

・・・なるほどねぇ!お菊さん、いいキャラしています・・・

このお土産屋さんが次の日休みの時には、2個パック18枚入を売ればいいかも。

その理由は、落語 ”お菊の皿” を知るとわかります。

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