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日本人の気

大阪へ行った時に、なにわの美人バイヤーと商談しました。

「最近の売り上げはどうでしょうか?」

「いやぁ~きびしいよぉ~」

「そうでしょうね。世の中不景気ですものね。ギフト需要も落ち込んでいるんですか?」

「そりゃもう、大変ですよ。特に仏事ギフトは最悪です。」

百貨店で販売しているタオルのうち、ギフト需要は70%近くあるのです。

ギフト需要は大きく二つに分かれ、贈答用ギフトと返礼用ギフトがあります。

その返礼用ギフトにも二つに分かれ、お祝い返しギフトと仏事ギフトがあります。

仏事ギフトは香典返し用がほとんどです。

この香典に変化が見られるようになりました。

遺族関係者が、葬儀参列者からの香典、献花を辞退するケースが増えているのです。

中には、葬儀自体も親族だけでひっそりと終えてしまう場合もあります。

先日お亡くなりになった立川談志師匠もそうですし、渥美清さんもそうでした。

香典や献花を受け取らないという事は、返礼する事もありません。

ということは、仏事ギフト市場が小さくなっていくこともごく自然な事です。

なにわの美人バイヤー再び登場。

「考えてみれば、社内で訃報案内が回ってきた時に、香典辞退の社員多いですもん。百貨店に勤めているのにね。」

「ふ~ん。なんかおもしろいですね。」

香典や香典返しという日本人独特の文化がなくなっていくのはさみしい限りです。

でも、中にはこんな人も。

数十万円もする毛布を、故人のためにお買い求めになり、「安らかに眠ってほしい。」 と、棺桶に入れて一緒に荼毘(だび)にふしたそうです。

毛布を送った人は親族の方でなく友人で、決して裕福な方でもなかったとのこと。

でも気持ちの伝わるお話です。

人それぞれですが、日本人としての気は持っておきたいと思うのです。

コメント一覧

  1. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございました。
    日本人の風習やお付き合いも様変わりしていますよね。
    温泉旅館独特のお客様からの心付けって今もあるんですか?
    ちなみに私が死んだら、香典や献花は拒みませんので、よろしくお願いします。(笑)

  2. ササピィ より:

    じ~んとしました。
    日本人の人情と機微というのは
    深いものがありますよね。

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