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おい、源さん

私が入っていた東海大学落語研究部では入部すると最初に教えられる小噺があります。

“おい、源さん” という小噺です。

「おい、源さん」

「なんだい?」

「夕べお前に吊ってもらったあの棚なぁ」

「ああ」

「あれ落っこちゃったよ。」

「落っこった?そんなはずはねぇんだけどなぁ?お前さん何かのっけたんじゃねぇのかい?」

ナンセンスな小噺ですが、落語研究部ではこれを基本として、新入部員全員に1ヵ月ほど毎日演らせます。

そして ”おい源さん”卒業試験があり、これにパスしないと次の噺を覚えてはいけない鉄則があります。

昨日、春風亭昇太さんから写真付きメールが届きました。

“今、名古屋の○○演芸場にいるけど、楽屋でこんなものを発見しました。落研で習った小噺はギャグでなく本当でした。これじゃ受けないわけだ。”  という内容。

何を言いたいのかわかりませんでしたが、写真を見ると納得です。

その写真には、棚が写ってあり、張り紙をしてあります。

“棚の上に物を置かないようにお願いします。”

・・・アハハ、マジかよ?!・・・

東海大学落語研究部員だったら、思わず ”おい、源さん” の事を思い出すでしょう。

ナンセンスというのは、ありそうでないところに面白みがあり、それが現実になると ただの”おバカ”になります。

先日、辞職した大臣の発言。

「放射能うつしちゃうぞ・・。」

前アメリカ大統領のブッシュ氏が、日本にやってきて畳敷きの日本料理店に入ろうと靴を脱ぐ時に言った言葉、

「どうしよう、靴下に穴があいているかもしれない。」

二人のギャグセンスの違いが、器の大きさかもしれません。

コメント一覧

  1. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございます。
    先輩も “おい、源さん” にはさすがに反応しましたね。
    しかもあれから30年以上経っているのに、この小噺だけは一字一句とも間違えると違和感があるのですね。
    恐るべし、“おい、源さん”!

  2. 実志 より:

    「夕べお前に」→「ゆんべお前さんに」
    「あれ落っこちゃったよ。」→「あれ落っこっちまったよ。」
    もう一ヶ月やり直~し!
    正座よ〜い!

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