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タクシードライバー2

岡山のホテルからタクシーに乗り込み、タクシードライバーに行き先を告げました。

「市民文化ホールまでお願いします。」

「・・・市民文化ホールですか?」

「はい。市民文化ホールです。」

「ええっと・・どちらの?」

「ん?いや・・私、旅のモノなんで。どちらの、っていわれても。」

「小橋(こばし)ですかね・・。」

「ああ、そんな路面電車の駅の名前でした。」

「はい、わかりました。」

なんか、このドライバーに違和感を覚えました。

大体タクシーのドライバーには二通りあって、良くしゃべりかけてくる人と、返事もろくにしないムスッとした人がいます。

どちらも嫌なのですが、今回は後者のような感じでした。

車内の空気が険悪な感じの中しばらく走って、ドライバーが話しかけてきました。

「あのぉ~。ちょっと自信がないんで会社に確認してもいいでしょうか?」

なんとも言えない絶妙な間でした。

「いやぁ、行き先を告げた後、何かおかしいなぁ~と思っていたんです。自信がなかったんですね。」

「すみません。変な間でしたね。市民文化ホールって似たような名称がたくさんあるので、ちょっとパニくってしまいました。」

「なるほどね。・・それで運転手さん、通り道にコンビニがあればちょっと立ち寄ってくれませんか?」

「・・ええっ!コンビニですか??」

車内の空気がまた険悪な方に向いてきます。

「いやいや、なかったらいいんですよ。ちょっとのどの調子悪くて、のどあめを買いたかっただけです。」

「・・のどあめ?・・でいいんですね。」

これまた絶妙な間で答えます。

「もしこれでよかったら、どうぞ。」 と、運転席わきのボックスからのどあめを取り出し、くれました。

その後は、ここが県庁、ここが商店街、あそこが岡山城で、あちらが後楽園・・とスラスラと観光案内を始めてくれました。

新しいパターンのタクシードライバーでした。

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