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明烏

落語 ”明烏(あけがらす)” という噺。

大きなお店の若旦那は、勉強が好きで毎日本ばかり読んでいます。

その姿に父親である旦那が心配になります。

少しは遊びも覚えた方が商売の肥やしになるし、人との接し方もよくなるだろうと、知り合いに頼み遊郭・吉原に連れ出します。

旦那に頼まれた、近所の札付き(チンピラ)で遊び人の源兵衛と多助は、若旦那を誘うのに女郎買いと言ったら来ないので、お稲荷さんへお籠り(おこもり)に行くと騙して、いざ吉原へ。

しかしある程度のところまでは騙せても、若旦那は時間が経つにつれ、ここがお稲荷さんなのか吉原なのかわかり、自分を騙した事に腹を立てます。

「よくも騙しましたね。私はもう帰ります。」 という若旦那に対して源兵衛は、

「一人じゃ帰れませんよ。大門(吉原の入口)で見張りがいるので、出る時も三人一緒じゃないと捕まりますよ。」と、脅します。

ピュアな若旦那はその言葉を信じて、宴会の席で涙を浮かべながら我慢していたのですが、そのうちに「おっ母さん助けて!」と叫びながら暴れはじめます。

そこで、その店で一番の花魁が登場し、若旦那を説き伏せ、さらに一晩過ごすことになり・・翌朝です。

源兵衛と多助は若旦那を連れて帰ろうとするのですが、花魁にすっかり骨抜きにされてしまった若旦那は、帰ろうとしません。

「若旦那、帰りたくないならそのまま居てください。あっし達は仕事があるので先に帰りますよ。」

「先に帰れるものなら帰ってみなさい。大門で捕まりますよ。」 というオチ。

先日息子から、彼女がいないと耳にしたので、知人に合コンに誘ってくれるよう計画を立てました。

そうです、まるで落語 ”明烏” の父親と近い事を思いついたのです。

頼んだ相手は、町内の札付き・・でなくアニキ分肌の仕事仲間で、

「まかせてください!」 と、二つ返事で引き受けてくれました。

息子には、「お父さんの知り合いがお前を誘って合コンしたいらしいぜ。行ってみるか?」 と言いました。

「うん。いいよ。」 と、息子もまんざらではない様子。

はてさて、どんな合コンになるのかわかりませんが、すっかり骨抜きになってしまったりして・・。

楽しそうなので、私も参加しようかなぁ~。

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