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スリリングな夜

東京出張での夜の事。

大学時代の先輩と一杯飲み、午後10時過ぎ宿泊するホテルの最寄り駅に戻ってきました。

地下鉄駅の改札を抜け地下道を通って、ホテルのあるビルへ。

ホテルフロア24階に行くために、エレベーターを待っていると1組のカップルがやってきました。

男はサラリーマン風で40歳前後、女はOL風の30歳前後で、男は女の頬に手をあてたり、頭をさすったり、デレデレモード。

男 「今夜はスリリングな夜だな。」

・・・スリリングな夜??何言ってんだ?・・・

女は黙っている。

3基あるエレベーターホールの中央に私、右側に男女に待っている。

待っている間も、男は女の頬に手をあてたり、頭をなでたり。

そこには不倫の匂いが・・。

しばらくすると、中央のエレベーターが開く。

エレベーターに乗り込み24階のボタンを押し、ドア近くに私は立つ。

怪しげな男女は、エレベーター奥へ、どうやら同じ24階に行くらしい。

男 「ばれっこないから。」

女 「そうね。楽しみましょう。」

・・・ばれっこないだと?楽しみましょうだと!やっぱ不倫だ!・・・

男にはズルさがあり、女には悪意がある会話。

私は背中を向けていて二人の仕草は見て取れないが、お互いに見つめ合って暗黙の会話をしている雰囲気。

・・・てめぇ~ら、いい大人が何やってんだぁ!・・・

この男女には美学はなく、あるのは欲望だけ。

他人だから、ここは東京だから、と思いながらも、不愉快になる。

24階に着くと、私はそそくさと客室へのエレベーターに乗り込みました。

そして、翌朝・・。

チェックアウトし、地上階へ行くエレベーターを待っていると、昨夜の女がひとり携帯電話を耳に当てながら、

「はぁ~?バレたのは私のせい?いいかげんにしてよね!切るわよ!」

・・・スリリングな夜だったみたい。・・・

コメント一覧

  1. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございます。
    君は充分 「ナイスミドル」 ですよ。
    なんちって

  2. まーくん より:

    腹も立ちますが、羨ましくもありますよね!
    我々だって「ナイスミドル」に思ってくれる女性がいてもいいのに
    なんちって

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