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フォーメーションA

東日本大震災の復興に向け、様々な動きが活発になっています。

アメリカによる ”トモダチ作戦” と名付けられた復興支援には、米国軍隊1万5千人が携わっています。

陸・海・空に活躍していてるありがたい支援で、本当に感謝します。

アメリカは作戦に名前をつけます。

兵士の高揚感を高める目的があると思われ、戦略の方向性もわかりやすいです。

なんか、カッコいいですよね。

私もどちらかと言うと、計画や戦略を考える時に題名をつけます。

今から20年以上前に自社ブランドを立ち上げる時に、色々なアイディアを書きなぐったノートには、

“シンドバッド作戦” と書いていました。

これからのタオルメーカーなりたい一心を、7つの海を航海しながら冒険する千夜一夜物語 ”シンドバット”シリーズに例え命名したのです。

これは作戦ではありませんが、2003年秋にアメリカ・ニューヨークに行った時の事です。

夜遅く、マンハッタンの波止場から5人でホテルまで歩いて帰ろうとしていました。

「夜遅いし治安が悪いところだからタクシーに乗って帰れ。」 と先輩が言ってくれているのを粋がって、

「大丈夫です。ホテルまで歩いても15分ぐらいですから。」 と手を振り歩きはじめました。

「いいか。もし危険が迫ったらオレを守れよ。」 

一番年長者だった私が、同業他社の後輩にいうと、「了解!」 と他の4名は調子良く頷きます。

それから数分後、暗い夜道の先から大男が2人近づいてきます。

「フォーメーションA!」 と私が言うと、私の前に2名、後ろに2名 仲間が取り囲んでくれました。

なかなか気の利いた仲間だなと思いきや、大男が2人無言で近づいてくると、”フォーメーションA”は、だんだん小さくなってきます。

「押すなよ!」 「お前が前に行けよ!」 「足踏んでるよ!」 「だから押すなって!」

向こうに気がつかれないように、我々は小さなひそひそ声で、もみ合いになっています。

そして大男とすれ違う時には、みんな身を縮めながら押し黙っています。

通り過ぎてから、「何のための フォーメーションA だ!」 と、仲間と笑いあったこともありました。

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