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イッセイ尾形


issei ogata2.jpg私のお気に入りの芸人(役者)にイッセイ尾形さんがいます。

彼を初めて知ったのは、今から30年前の18才の時です。

テレビ番組で見て、「この人おもしろい・・。」と率直に思いました。

それからすぐ、東京の街中で ”イッセイ尾形の都市カタログ” ”イッセイ尾形の都市生活” というポスターが目につくようなりました。

一人芝居という演劇の枠を超えた彼のライブは、演劇と演芸の間にある新感覚の芸能です。

デフォルメされたキャラクターは、3000人を超えるそうですが、すべての人にイッセイ尾形さんが存在します。

先日そのイッセイ尾形さんが松山にて公演をしました。

半年前に販売されたチケットは即日完売です。

デビュー当時からその人気ぶりは衰えがありません。

私は残念ながら公演を見に行くことができなかったのですが、カミさんが見に行って感銘を受けていました。

私が以前見た作品で強烈に覚えているキャラクターは、いくつかあります。

黒板にチョークを折りながら殴り書きし、必死に自分の世界に生徒たちを引き込もうとする英語教師の話。

夜遅く自宅に帰って来た中年サラリーマンが、隣の部屋に寝ている奥さんに転勤になった事を伝える話。

酔っ払ったサラリーマンが、タクシーを捕まえようとしている時に、ビルとビルの狭いスキマに体を横向きにしながら入ってしまい、出れなくなった話。

日常ありがちな出来事や人物を的確に描写しつつ、滑稽なキャラクターを作り上げています。

それはイッセイ尾形さんならではの芸であり、彼しか表現できないキャラクターです。

師匠から弟子へと引き継ぐことのできる、伝承芸ではありません。

つまり今しか見る事が出来ないのです。

東京スカイツリーが完成していないのに多くの観光客でにぎわっているのは、途中経過が今しか見れないからです。

今しかできない、今しか動けない、今しか言えない・・いろんな ”今” をタイミング逃さないようにしなければなりません。

イッセイ尾形さんのライブは必見です。

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