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リピーターの訳 エピソード5

もてなしは、いろんな形で表現されますが、基本はコミュニケーションと思います。

そのコミュニケーションがさりげないほど、日本人の心に浸み入ります。

ザ・リッツ・カールトン大阪に宿泊した時のエピソード。

次の商談まで時間があったので午後4時にチェックインしました。

係の人に案内してもらい、客室へ行きました。

客室はもちろん立派で、スタッフの対応もスマートです。

しばらくして、次の商談のため客室を出ました。

エレベータに乗ると、すぐ下の階で止まり、さっきのスタッフとは別なスタッフが乗ろうとしていました。

「ご一緒させていただいてよろしいでしょうか?」

「もちろん。どうぞ。」

「ありがとうございます。お客様、お出かけですか?」

「そうです。」

「お部屋の鍵をお預かりしましょうか?」

「・・そうですね、じゃぁ、お願いします。」

「タクシーをご利用になられますか?」

「いや、このホテルの隣の百貨店へ行くので、徒歩で行きます。」

「かしこまりました。それではお気をつけて・・。」

そういうと、エレベータのドアがスッと開きました。

そして、翌朝・・チェックアウト。

丁度、カウンターがいっぱいで、並んで待っていると、昨日客室まで案内してくれたスタッフが声をかけてくれました。

「河北様。覚えていますでしょうか?昨日お部屋までご案内させていただいた○○でございます。」

「・・・ああ、覚えていますよ。お世話になりました。」

「何かご不満なところはございませんでしたか?」

「おかげさまで、ぐっすり眠ることができましたよ。」

「ありがとうございます。河北様、今朝も徒歩でお出かけになられますか?」

「ええ、徒歩で行きます。・・ん?」

「大変お待たせしました。どうぞ・・。」

それからチェックアウトをし、軽い会釈をしながらホテルを背にしましたが、さっきの会話が気になります。

・・・なぜ彼は私が徒歩で出かける事を知っていたのか?・・・

・・・たしか 「今朝も・・」って言ったよなぁ。・・・

おそらく、昨日エレベーターで会った別のスタッフが、私が昨日徒歩で外出したのを伝達していたのでしょう。

この連携プレー、偶然なのか?戦略なのか?

私の心に浸み入りました。

あっぱれ!です。

スタッフたちに、もう一度会いたい気持ちになります。

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