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猛暑日

先週はほぼ東京に滞在。

暑かったぁ~。

私の住んでいる愛媛県今治市も当然暑いのですが、瀬戸内海の潮風のおかげで爽やかな暑さに対して、東京都心の暑さは不快そのもの。

アスファルトの照り返し、ビルから排出される熱風、さらには車からの排気ガス。

そしてなによりも人の多さです。

ただでさえ暑いのに満員電車になると密着度が増します。

その不快感を過激に表現するなら 『殺意が芽生える』 と言ってもいい。

もちろん向こうでも同じことを思っているでしょうけど。

西日本を襲った台風11号の影響で関西のJR京都線が3時間半も線路上で立ち往生したという。

しかも車両内は満員で立っているお客も多く、お客を避難誘導させることなく車両内で缶詰状態だったとの事。

暑さに加え、いらだちや疲労感は想像を超えるし、それに耐え忍んだ日本人に誇りさえ感じました。

話を戻して、東京での暑さの中、立川志の輔師匠の公演 『恒例 牡丹燈籠』 を見てきました。

全編話すと30時間以上かかるという長い長い長講落語を、志の輔流演出により2時間半に仕上げた公演です。

2006年の初演からほぼ毎年夏に 東京・下北沢 本多劇場で公演されていて、私はラッキーなことに初演と2年前、そして今回が3回目。

何度見ても、何回見ても、また見たくなる素晴らしい公演です。

それはもちろん志の輔らくごの真骨頂でもあるのですが、この落語を創った三遊亭円朝という人にも驚くのです。

この作品は俗にいう ”怪談噺” といって幽霊が出てきます。

しかし円朝はその幽霊に人間性を持たしているのです。

昔、幽霊は足がないというのが当たり前だったのですが、「から~ん ころ~ん」と下駄の音から足のある幽霊が登場。

さらに幽霊といえば 怨みつらみで出てくるのですが、『牡丹燈籠』 に登場する幽霊は愛する人に逢いたくて登場します。

映画 『ゴースト』 みたいなもの。

幽霊の常識をくつがえした設定になっているのです。

これが明治時代の初期に落語で創作されていたことに驚くじゃないですか!

落語 『牡丹燈籠』 は、単なる怪談モノでなく、数奇な運命に翻弄されながら生きていく人たちを壮大に描いた話で、人がどんどん繋がっていく人間ドラマといってもいい。

私もいつ、どこかで、誰かと繋がっていくかもしれません。

そんなことを考えていると、暑い満員電車でも、積極的に触れ合うことが大事でないかと思ったわけです。

ん?!なんか違うような・・。

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