BLOG笑う門には七福タオル

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アディオス

「コロンビアで七福さんのタオルを売りたいんです。」

「コロンビア?!」

新規取引の依頼のため、東京から弊社へわざわざご来社された方からの言葉にどう応えていいのかわかりませんでした。

彼の話をまとめるとこうです。

日本国内でパン屋を始めて7年経ち、お金が溜まったので、違うことに挑戦したくなった。

どうせなら、海外で暮らせたらいいと思い、物色していたらコロンビアに行きついた。

コロンビアでは、どんぶり系の日本食レストランを経営しながら、日本製のインテリア雑貨を販売したい。

コロンビアは治安もよくないが、金持ちもたくさんいる。

七福のタオルは、長年愛用して使い心地が良いので、きっとコロンビアの市場に受けると考えている。

なので売ってほしい。

嫌味のない顔で、語りかけてくる彼は40歳で、奥さんと小さな娘さんがいるとのこと。

「コロンビアの公用語って、何語なんですか?」

「スペイン語です。もともとスペイン領でした。」

「へぇ~。で、スペイン語しゃべれるんですか?」

「ほんの少しだけ。」

この勇気というか、思い切りと言うか、破天荒というか、心意気というか、夢はどこから出てくるのだろう?と思いながら、彼の話に聞き入りました。

私にはない 何かが彼にはあることは伝わってくる。

でも初対面にもかかわらず人なつっこい彼だからこそ、少々心配になる。

故郷日本を離れて、骨を埋めるかもしれない遠い地に不安はないのだろうか?

奥さんはどうなんだろう?

小さな娘さんの将来はどうなるんだろう?

でも頭のどこかで、コロンビアの抜けるような青い空と白い雲の間からラテン系の音が降り注いでいるのでした。

夢を追いかけること、追いかけることができること、彼にとってコロンビアは情熱大陸なのでしょう。

友人として応援することにしたのは、私にもラテンの血があるのかも。

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