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携帯電話と公衆電話

松山空港に着き携帯電話の電源を入れるとすぐ鳴り始めました。

着信を見ると大学生の息子から。

・・・ん?!何だ??・・・

電源が切れている間にも何度かかけてきたのでないか?めったに直接かけてこない息子なので、嫌な予感が・・。

話を聞いてみると、先週私の仕事仲間に夕食をごちそうになったのでお礼を言ってほしいとのこと。

内容に安堵しつつも、息子の声を聞くのは1か月ぶりだったので、そのまま切ってしまうのが惜しくなりました。

とはいえ、何を話題にしていいものかと戸惑いつつ、「元気でいるか?」と、聞くのが精いっぱい。

「うん。毎日のレポートがしんどいけど、元気だよ。」

「そうか。・・・そりゃよかった。」

息子と他愛もない会話をしながら、あることを思い出していました。

私が14歳のころだから、37年前のこと。当時中学校の教員をしていた叔父に叔父の自宅で週に2回ほど勉強を教えてもらっていました。

ある日勉強中に、叔父の息子から電話がかかってきたのです。

もちろんその当時は世の中に携帯電話がないどころか、電話の向こうは公衆電話。

「お父さん、○○から電話よ。早く!」と、うれしそうな叔母に呼びかけられ、勉強は一時中断。

階段下からは、叔父の優しい話し声が聞こえてきます。

当時の叔父は今の私と同年代で、叔父の息子も今の私の息子と同年代。

叔父は要件を聞いた後、すぐには電話を切りません。

「まあいいじゃないか。切れるまで話をしよう。」

公衆電話であることは、この言葉で察したのです。

話の途中でシャットダウンしたものの、「元気でやっているか?」「ごはん食べているか?」「困ったことはないか?」など等、会話は他愛もないものでした。

今も昔も男親の電話内容は一緒だと思い出したのです。

しかし、違ったことも。電話を切る際に、ウチの息子はおねだりしてきたのです。

「ねえ、お父さん、iPhone新しいのに変えていい?もう2年使ってるし。」

公衆電話の時代が懐かしくなったのでした。

コメント一覧

  1. 河北泰三 より:

    コメントありがとうございます。
    勉強を教えてもらっていた時の思い出をもうひとつ。
    叔父さんが使っていた使い古された英和辞典は、どのページにも赤ラインが引かれていて、勉強をした証が残っていました。
    辞典には息子さんの名前、そしてそれを二重線で消した娘さんの名前があり、親子の絆を感じたのです。
    これからもお元気でいてほしいと思います。

  2. sally より:

    ありがとう、懐かしい話を覚えていてくれたのですね。
    今 父はSKYPEで曾孫とおしゃべりをするのを楽しみにしています。父が名前を呼ぶと彼は手を挙げながら「う~」と返事をします、男同士の挨拶はいつも満面の笑みです。ネットですから料金を気にする必要もなく、勿論曾孫からのおねだりもありません、1歳になったばかりですから(⌒_⌒)。こんなふうに進化した通信手段を利用できるのも 長生きしたからでしょうo(+^-^+)o

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