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定期預金の行方

「社長~。お願いできませんか?」

若手の銀行マンが、定期預金のお願いに来ました。

「してあげたいのはヤマヤマだけど、今はねぇ~。」

「そこんとこなんとか・・。」

「君ところでやった投資信託が元にもどればやってあげてもいいんだけど・・。」

「ううっ、痛いところをつきますねぇ。」

4年前にお付き合いでやった投資信託は今や半値です。

「それに数ヶ月前に、○○君(別な担当者)が来て定期預金やってるじゃないか!」

「それは、前の担当者の成績で私の成績にならないんですよ。」

「すいぶん勝手だな。」

「今回定期にすると、集めた金額の一部が東日本大震災の被災者に贈られるんです。がんばろうニッポンです!」

「じゃあ、聞くけど。義援金に使うか定期預金に使うか迷っていると言えば、君はどちらを勧める?」

「うわぁ~微妙なところですけど、私は・・」

「義援金だろ。」

「いや定期です。」

かなりきついノルマを課せられているのでしょう。若い銀行マンはナリフリかまわずグイグイと押してきます。

ある意味若さの特権でもあります。

「社長~、お願いしますよ。私たち長い付き合いじゃないですか。」

「お前に会ったの、今回で2回目だよ。」

この若き銀行マンの調子の良さはイヤミにも見えますが、一途なところがどことなくカワイクも見えます。

でも結果、お断りましました。

理由は、この定期はどう考えても他行の預金を奪い取るための戦略商品である事がミエミエなのです。

震災支援を盾にした商品はいろいろありますが、あまりにも調子のよいモノは好きではありません。

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