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紫陽花(あじさい)寺

愛媛県地方、梅雨本番の空模様です。

朝、雨音で目が覚めます。

・・・今日は雨か・・・

私は毎朝、自宅を出るのがだいたい午前7時20分前後で、小学生が登校している風景を見ながら出勤します。

雨の日は、子供たちが花を咲かせたように縦に並んだ傘を揺らしながら登校しています。

その様子は、雨に濡れている紫陽花(あじさい)のようです。

あじさいといえば、鎌倉にある通称・紫陽花(あじさい)寺、明月院を思い出します。

30年前、大学生だった私は落語研究部の先輩に誘われ鎌倉に遊びに行きました。

「鎌倉に行こう!」

小田急線で藤沢駅まで行き、江ノ電に乗り換え鎌倉駅に到着しました。

鎌倉の街並みを歩きながら、ふと気がつくと明月院にたどり着いていました。

「ここは紫陽花(あじさい)寺と言って有名なんだ。」

その時初めて紫陽花(あじさい)寺というのがあるのを知りました。

季節は冬、当然のように紫陽花(あじさい)の花はどこにもありませんが、梅雨になれば境内中紫陽花(あじさい)が咲き誇っていることを想像しながら、散策した事を覚えています。

夕方になり、先輩と二人でそば屋に入りました。

客は、私たち以外に若いカップルが1組いて楽しそうに話をしています。

「こないださ、新宿末広亭に初めて行ったら、とてもおもしろかったわ。落語っていいかも。」

「じゃあ今度一緒に行こう。」

新宿末広亭とは、1年中毎日落語を中心に興業している寄席の事です。

実は、この何気ない会話に背中を押されて、先輩はプロの落語家になりました。

プロの落語家になるか、悩んでいた時だったのです。

その先輩とは、春風亭昇太さんのことです。

雨 → 傘 → 紫陽花 → 鎌倉 → 明月院 → そば屋 → 他人の会話 → 決心

・・・人生って、きっかけなんだ・・・

小学生の揺れる傘を見ながら、そんな事を思い出しました。

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