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府庁(ふちょう)


DSC03832.JPGタオル業界には一般的には使わない用語があります。

昔の言葉で言うと符丁(ふちょう)というか、今どきでいうと業界用語みたいなものです。

例えば、タオルの密度は、筬番(おさばん)・打ち込み本数という言葉で表現します。

サンプルとして持ち込まれたタオルを見て触ると、大体の仕様がわかります。

これは、筬番が○○番ぐらいで、打ち込み○○本ぐらい、糸番手が○○番で素材がこうで・・というような感じです。

どこの産地で作られているか、メーカー名の記載がなくても、どこのタオルメーカーが作っているのか特定できることもあります。

小さなスワッチ(5cm角程度のタオル生地)を見ただけで、それがバスタオルやフェイスタオルになった時の重さがどのくらいになるかわかります。

この重さですが、単位が貫目・匁(かんめ・もんめ)で表現します。

1貫目(いっかんめ)=1000匁(もんめ) で、1貫目(いっかんめ)=3750g 1匁(もんめ)=3.75gです。

バスタオル以下の小さなサイズのものは、1ダース(12枚)で重さを表現します。

1枚300gのバスタオルは、300g×12枚÷3.75gの計算をして、960匁(もんめ)と表現するわけです。

「えっ!1枚300g?わかんないよ?匁(もんめ)で言ってよ!ああ960匁(もんめ)か・・なるほど。」

そんな感じで、タオルの重さに関しては、g・kg表示で言われるとピンときません。

会社にあるデジタル秤は、g・Kgからわざわざ貫目・匁(かんめ・もんめ)に換算して表示しています。

弊社のコンピューターシステムも貫目・匁(かんめ・もんめ)に換算しているし、外注先からの請求書も貫目・匁(かんめ・もんめ)に換算して表示されています。

今の時代にそんな単位はやめたらいいのに、と思う人も多いと思いますが、タオル産地だからこそ残しておきたい単位でもあります。

私の兄は、生まれた時に目方(体重)が1貫20匁あり、当時としては大きな赤ちゃんでした。

そして命名・貫次郎(かんじろう)です。

重いことはおめでたい事であったのかもしれません。

えっ?1貫20匁は何グラムか?

自分で計算しましょう!

これであなたもタオル通になれますよ。

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