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(日本語) 『ノクターン』観劇記

Sorry, this entry is only available in Japanese.

先日岡山県倉敷市に行ってきました。

なぜ倉敷市かというと、倉本聰先生作・演出の新作演劇 「ノクターン」 の公演があったからです。

東日本大震災後の福島が舞台になっています。

とても重い内容でしたが、そこは倉本聰先生、リアルさにファンタジックな要素を取り入れた脚色と演出をして、お客を引き込ませていました。

私は考えてみれば震災後、福島はおろか東北には一度も足を運んでいません。

もちろんテレビや新聞によって、被災地の状況や不自由な暮らしを強いられている多くのみなさんがいることは知っているし、応援もしています。

しかしフィルターを通しての情報なので、おぼろげながらといってもいいです。

現地の人でないと、被災した人でないと、避難した人じゃないとわからないことが多々あります。

「ノクターン」は、そのおぼろげだったところを鮮明に描いているのです。

愛する人が亡くなるということ。

ふるさとを離れるということ。

行方不明になった人をいつまでも探し続けるということ。

何が正しいことなのかもわからなくなること。

ただ、被災地で自殺が多いこと、離婚が多いこと、原発の後始末をする人がどこからきているのか 等 理由があいまいだったいくつかのことが鮮明になりました。

心に刻むシナリオといい、演出といい、素晴らしい作品だと思います。

今回の公演ツアーは完売状態ですが、2月27日(金)静岡県裾野市での公演チケットはまだあるそうです。

お近くのお住まいの方で、お時間があれば是非ご覧ください。

実は私が見に行った公演日に、うれしいニュースが飛び込んできました。

倉本聰先生の名誉タオルソムリエご就任が決定されたとのニュース。

名誉タオルソムリエとは、今治タオルの広告塔ともいえる資格です。

お芝居が始まる直前にロビーで倉本聰先生にご挨拶できる機会を作ってもらいました。

「倉本先生。今治から先生のお芝居を拝見しに参上しました。また、名誉タオルソムリエご就任ありがとうございました。本日正式に承諾書発送しました。」

そう言うと 倉本先生は静かに笑っていました。

私のことをわかっているのか、わかっていないのか、そこはあいまいのままにしておきましょう。

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