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(日本語) 素敵な熱海五郎一座

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池袋サンシャイン劇場で現在公演している 熱海五郎一座 落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース~を見に行きました。

この熱海五郎一座というのは、昭和初期に流行した軽演劇を復活させようと立ち上げた一座です。

もともと伊東四朗さんを座長でしたが、伊藤四朗さんが出れない時に三宅裕司さんが座長となり、伊東でなく隣の熱海に、四朗でなく五郎にし、熱海五郎一座と名乗っているそうです。

軽演劇らしく、単純でわかりやすい一座名です。

レギュラー座員は、三宅裕司さん、渡辺正行さん、ラサール石井さん、小倉久寛さん、東貴博さん、そして春風亭昇太さん。

昇太さんはいままで多くの演劇に出演していて、私も何度となく見に行きましたが、いつも感じるところは ・・・かまないように・・・ です。

なので、昇太さんの役どころになかなか集中できませんが、今回はそれを含めて完成度の高い公演でした。

大好きな落語が舞台になっていたのも、そう感じたのかもしれません。

しかし三宅裕司さんという役者素晴らしいです。

さすがというか、貫録というか、切り返しがうまいというか、軽演劇を愛して、楽しんでいる感じなのです。

ご存知の方も多いと思いますが、三宅裕司さんは明治大学の落語研究部でした。

もともと落語が大好きなのでしょう。

あまりいうとネタばれになるのですが、舞台の中で落語を演じるシーンがあり、その口演にビックリしました。

キャラクターで笑わすのでなく、お客さんを落語の世界に引きずり込み、ちゃんとネタで笑わせていたのです。

普通、タレントさんが落語を演じても何となく違和感があるのですが、それがなかったのです。

「いやぁ~、三宅さん落語うまかったですね。」

終演後、昇太さんに飲みに連れっててもらった時に、思わず口にしてしまいました。

「オチケンだったからな。」

ちなみに明治大学落語研究部でいうと、三宅裕司さんの2歳後輩が、立川志の輔さんで、そのまた2歳後輩が渡辺正行さんです。

昇太さんが、なぜこの一座に入ったのか尋ねると、ただ三宅裕司さんからのご指名だったそうです。

仕事上もプライベートも一切かかわりがなかったのに、突然オファーがあったとのこと。

三宅裕司さんのコメディセンス、恐るべしです。

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