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(日本語) ガサ入れ

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取引先の所長がご挨拶に来ました。

年齢は49歳で私と同い年です。

今年1月に就任されたばかりで、単身赴任だそうです。

「単身赴任だといろいろと生活がたいへんですよね。」

「いやいや、もう単身赴任も7年になるので、こっちの方が慣れたというか楽です。」

「ふ~ん。そんなもんですか。でも1ヵ月の間に1回ぐらいは帰っているんですか?」

「ええ、そのぐらいのタイミングですかね。帰る事を事前に伝えると、家の用事がメモ紙いっぱいに書かれています。」

「あはは・・、どこも一緒ですね。奥さんもこちらに来ることもあるんですか?」

「ありますよ。ただ突然ですが・・。ガサ入れみたいな・・。」

「ガサ入れって?!所長も突然家に帰る時はあるんですか?」

「いや、それはルール違反になりますから必ず連絡してから帰ります。」

「ということは、所長は家に帰る時要連絡で、奥さんは不意打ちですか?」

「そうなんです。」

所長夫婦に何があったのかはわかりませんが、自然とそのような感じになっていったんでしょう。

違う言い方をすれば、夫婦円満の秘訣がそこにあるのかもしれません。

「じゃあ、携帯電話をひそかに見られたりすることもある?」

「そこんところは死守しています。」

特に悪いことがあるわけではなく、勘ぐられるのが嫌なだけだそうです。

また、友人や仕事関係の秘守義務も当然のことながらあるでしょうし。

元タレントの島田紳助さんが自分のバックを見ないように奥さんにこんなことを言ったそうです。

「この中にはお前の幸せはひとつも入っていない。」

芸人としての抜群のセンスを持ったコメントです。

でもこれを一般人が使うととんでもない事になることは間違いないでしょう。

夫婦、おもろきかなおもろきかな です。

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