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(日本語) 軽いボケ

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軽いモノ忘れのエピソード。

出張時に、スマートフォンが鳴りました。

スマートフォンの画面には、息子の名前と写真が表示されています。

「もしもし・・ヨシキ?・・もしもし・・もしもし・・」

向こうの雰囲気は聞こえてくるのですが、肝心の息子の声がありません。

「もしもーし。もしもーし。ヨシキか?もしもし・・」

いくら呼びかけても返事がありません。

でも通話は一方的でなく、確実につながっています。

「一回切るぞ。」

そう言って、私の方から通話終了ボタンを押しました。

・・・あいつ、誤動作で間違ってオレのボタンを押したんだな・・・ 

と、思ったのです。

・・・でもな、あいつ(息子)もスマートフォンだし、間違ってボタンを押す事ってあるかな?・・・

そう勘繰ってくると、事件や事故に巻き込まれたのでないか心の中に小さな黒い雲が発生しました。

タクシーに乗り込み、行き先を告げ、車中で息子に電話をかけようとしたら、話し好きのタクシードライバーだでした。

いろいろ話しかけてくるし、その話がすごくおもしろく、夢中になり息子に電話をかける事を忘れてしまいました。

駅に到着すると、キップ購入から乗車時間まであわただしく、新幹線に飛び乗り、またもや電話できません。

途中停車駅で電話すればいいのですが、走りだすと思いだし、停車していると忘れてしまうのです。

結局その繰り返しで、電話できたのはその日の夜遅く自宅に帰ってからでした。

「お父さんだけど、電話したか?」

「ああ、ゴメン間違ってボタン押したみたい。」

「なんだよ。無言電話だったから心配するじゃないか?」

「ゴメン、ゴメン。でもさ、心配してんだったら、何でもっと早くにかけ直さないの?」

「それは、話せば長くなるんで今度な。」

軽いモノ忘れとは言えませんでしたが無事が確認できたので、息子のツッコミに軽くボケておきました。

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