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(日本語) フィッシング シーズン1

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「河北泰三様。こちらは○○クラブです。お客様のクレジットカードが不正に使われている可能性があります。またこちらからお電話させていただきます。」

このような留守電が携帯電話に入っていました。

○○クラブとは、クレジットカード会社です。

着信履歴には、東京03ではじまる電話番号が残っています。

・・・んん?!こうやって電話をかけさせて、クレジット番号を聞き出そうとしている新手の詐欺かも?・・・

と思いながらも、不正に使われている可能性があると言われると、やはり気になります。

・・・どうしようか?こちらからかけようか?向こうからかかってくるのを待とうか?・・・

携帯電話に表示された着信履歴を見つめながら考え込んでいました。

留守番電話に残された女性オペレーターの声は、オペレーター独特のイントネーションでした。

・・・あのしゃべり方は本物だろう。ん?でも本物の詐欺かも・・・

何が本物かよくわからないまま、また考え込みます。

・・・やっぱ気になるので電話しよう!・・・

そして着信履歴からそのまま携帯電話でコールしました。

・・・しまった!何で携帯電話からかけてしまったんだろう!これじゃぁ向こうに電話番号バレるじゃん・・・

あわてて電話を切ろうとしましたが、

・・・でもな、この携帯番号は先方が知っていたからかかってきたんだから、今更関係ないじゃん・・・

一人芝居をしながら、3コール目で相手が出ました。

「もしもし、河北と申し・・」

話しかけようとしたら、音声ガイダンスがはじまり、品質向上のため録音していることのメッセージが流れはじめました。

・・・うん!これなら間違いなさそうだ・・・

そして、音声メッセージが終わると女性オペレータが肉声で、

「こちら○○クラブでございます。」

「あのぉ~河北と申しますが、携帯電話の留守電にカードの不正使用の疑いがあるとのメッセージが入っていたのですが・・。」

このあと、フィッシングの怖さを知る事になるのですが。・・・つづく

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