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(日本語) 覚悟

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『しのはちの覚悟』 という落語会を見てきました。

立川志の輔師匠のお弟子さん 立川志の八さんの独演会。

彼は入門してすでに十数年経つ。

今宵は真打ちに昇進するための特別な会。

さかのぼること、数か月前のこと。

「タオル作ってくれませんか?」

志の八さんからの電話。

独演会で自分のグッズを販売するのが夢で、特にタオルは志の輔師匠や昇太師匠も作っているので憧れていたそうな。

「真打ちがかかっているんですね?」

「そうです。」

「わかりました。」 と返事し、特別感のあるタオルにしなければと私も覚悟。

それからあっという間に落語会当日。

その日のメインネタは、『火事息子』

大店・伊勢屋の若旦那・徳三郎は子供の頃から大の火事好き。

勘当されてまでも火消し職人・臥煙(がえん)になり、火事をきっかけに実家に顔を見せる。

5年ぶりの父母との再会がこの落語の聞かせどころです。

客席のあちらこちらですすり泣く声が聞こえる。

志の八さん覚悟の一席はすばらしかった。

終演後、初老の方が私にご挨拶をしてきました。

「このたびは大変お世話になりました。」

志の八さんのお父様でした。

「すばらしいライブでしたね。こちらこそありがとうございました。」

普通は頭を下げるところですが、先に固い握手をしました。

独演会の成功を分かち合いたかったのです。

ちなみにウチが志の八さんのために覚悟して作ったタオルは、『紺屋高尾』 『火事息子』 『芝浜』 をモチーフに色展開したもの。

さらにタオルの中に 辞書から書き写した 【覚悟】 の説明(注釈)書きを入れてます。

その中に 「真打ちになること」 を書き足しました。

フレーフレーです。

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