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日本人のお辞儀

ロケットが発射された。不適切な発言をした。便宜を図った。

世の中、悪意のある政治的なニュースばかりですが、今読んでいる東野圭吾さんの最新刊 『素敵な日本人』に合わせて、ちょっと心地のいいエピソードを・・。

東京でのこと。

その日は夕方の便で九州から東京に入り、京急・羽田空港国内線ターミナル駅で電車を待っていました。

ご存知の通り 羽田空港国内線ターミナル駅は電車が折り返す始発駅です。

電車が入ってくると車内にいる客は全員降ります。

そして乗り込むですが、私が座った前の席には終着駅に到着したのに気がつかず爆睡している若いサラリーマンがいました。

電車は2分ほどで出発します。

・・・ああ、このままでは折り返してしまう。・・・

親切心が芽生え、席を立って近づき、膝をゆすりながら起こしてあげることに。

「着きましたよ。」

深い眠りから覚めた彼は、2~3秒間今起こっていることを把握するかのようにゆっくりとして動作で身を立て直し、はっと気がついて電車を急いで降りたのです。

予約している飛行機には間に合いそうな足取りで電車から離れていく彼の背中を目で追いかけてると、視線を感じたかように彼は足を止め、こちらを振り返り、私に笑顔で目を合わせてきて・・、

『おかげで助かりました。』

そんなセリフが聞こえてきそうなお辞儀をしたのです。

『お気をつけて』

そんな気持ちを込めて私も軽く笑顔でお辞儀をしました。

電車が到着してほんの1分程度の出来事でしたが、気持ちがあたたかくなりました。

もう一つ

数日後に東京・立川駅周辺に仕事で行きました。

立川駅周辺は吉祥寺を超えて東京郊外では人気ナンバーワンの地域だそうです。

天気もよい週末だったので、百貨店、ショッピングモールは家族連れでいっぱい。

そんな中、通りで父親一人に連れられている2歳ぐらいの女の子が吐いていました。

父親は娘の口を拭いてやろうにもハンカチを持っていなかったらしく戸惑っていたのです。

「これよかったら使ってください。返さなくていいですから。」

バックに入っていた大きめのタオルを差し出し、その場を離れました。

その親切が適切だったのかはわかりませんが、気になって振り返ると父親はこちらを目で追いかけていて 『助かりました』 と言わんばかりに、お辞儀をされました。

お辞儀って日本人独特のコミュニケーションなのですね。

コメント一覧

  1. 七福タオル より:

    コメントありがとうございます。
    しかも2回も・・。
    うれしくて 声に出して泣いてしまいそう。
    *ひとつ消去しておきますね。

  2. まーくん より:

    「ううっ」泣ける。
    声に出して泣いてしまいました。

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