投稿日/2010年9月 1日(水) 8:11 投稿者/河北泰三 コメント/0件 (コメントする)
学生だった当時住んでいたアパートの近所にある散髪屋(床屋)へ行きました。
何度か通っているところで、若い夫婦でやっている店です。
今日はどういう訳だか、奥さんしか店にいなくて、一人でカットから洗髪・髭剃りまでしてくれました。
他にお客さんは誰もいません。
そんな中、シートを倒して、髭を剃ってくれていた時。
・・・今日はずいぶん顔が近いな・・・
目を閉じていても、奥さんの顔の近さは感じます。
・・・何で今日は静かなんだろう・・・
・・・ん?何かいつもと違うぞ?!・・(くんくん)いい匂いだなぁ。・・・
ほのかな石鹸というか、薄化粧の匂いがしてきました。
・・・まさか奥さん、オレの事を・・それはマズイよ。・・・
感じる予感に、勝手にそう思っていたら、
『グゥ~』
静寂の中、奥さんのお腹が鳴りました。
私は聞いていないふりをして、そのまま目を閉じていたら、また、
『グゥ・・・グゥ~ルル』
先程より長めに、でも小さめにお腹が鳴りました。
それでも私は 「これは聞いてはいけないんだ!」 と、聞こえていないふりをしていました。
おそらく奥さんも予想もしない展開に戸惑っているんだろう。と思ったら、聞こえてて、聞こえないふりをしている自分も恥ずかしくなってきて・・、でもまたお腹は鳴るし・・。
静寂の中、髭剃りが終わり、シートを起こして、鏡に映っている自分を見ると顔が真っ赤になっていました。
鏡越しに奥さんの顔を見ると、やっぱり真っ赤になっていました。
大人になりきれていない私は、・・・助かった・・・ という気持ちでいっぱいでした。
妄想と思いがちですが、この時は少々危険な感じでした。
その後、ご主人がいるのを確認してから店に入るようになりましたが、あの日のようなことはありませんでした。
普通だったら、店を変えてしまうんですが、何故そうしなかったのかは説明がつきません。
フランス映画っぽいエピソードです。
コメントする